あなたに見守られながら・・・


ガラガラ・・・

保健室の扉を開けると、詩音がベッドで起き上がって優梨と話していた。

俺は、優梨に帰ろうと言った。
なんか、頑張ったからアイス奢れみたいな話になったけど・・・

「俺も頑張ったっつ~の!」

アイスに機嫌を良くした優梨は、座っていた椅子をしまい、藤島の前に立って言った。

「藤島!黒木さんとのこと、ちゃんとしなさいよ!!これ以上詩音のこと泣かせたら、あたしが許さないからね!」


俺も藤島に言った。

「ホントだ!詩音のこと、泣かせたらただじゃすまないぞ!知ってるだろ?俺が詩音のこと大切に思ってるの!」


最後に俺は、「頑張れ」と詩音に目で合図して、保健室を後にした。