「とにかく今日はもう帰ろう。」
そう言った俺に、優梨は、
「何言ってんの?このまま帰れるわけないじゃん!ねぇ、詩音、これどういうこと?詩音、あたしが藤島にされたこと知ってるよね?なのに、詩音は藤島と付き合ってたってこと?それも、彼女のいる藤島と!!それって、藤島があたしから黒木さんに乗り換えた時と同じじゃない!!イチローも何か言いなよ!裏切られてたんだよ?!」
と怒鳴る。
もういいからと言う俺に、
「よくないよ!ねぇ、詩音、何で黙ってるの?ホントなんだね・・・黒木さんから藤島を盗ろうとしてるっていうの!詩音、あたしのこと裏切ってたんだね!それに、イチローだってかわいそうだよ!あんなに詩音のこと大切にしてたのに・・・詩音、あたし詩音のこと許せない!」
と言うと、優梨。
ついには、話を聞いてとお願いする詩音に、
「何も聞きたくない!もうあたしに話しかけないで!!詩音なんか、もう親友でもなんでもないから!!」
と、詩音にとって最も傷つく言葉を吐き捨て、走って行ってしまった。
詩音のそばにいてやりたかったけど、
「俺に任せとけ!」
と言って、俺は優梨を追いかけた。

