残ったのは、あたしと優梨・・・
そうだ・・・今なら話聞いてもらえるかも・・・あたしの気持ち、ちゃんと優梨に話さなきゃ!
「優梨、ごめ・・・」
「詩音、ごめん!」」
「えっ・・・」
「あたし、詩音にヤキモチやいちゃった!」
ペロッと舌を出しながら、おどけた顔をする優梨。
「藤島のあんな必死な顔見たの初めて・・・あたし、藤島と付き合ってたけど、結局、好きになってもらえなかったから・・・好きだって言われたことないからさぁ・・・なんか、詩音がうらやましくなっちゃって・・・ホント、ごめんね・・・」
「あたしこそ・・・藤島くんを好きだったこと優梨に黙ってた・・・ごめんね・・・」
「ううん、人を好きになる気持ちは、誰にも止められないもんね・・・あたしも、早く新しい恋しなくちゃね!」
優しく目を細めて笑いながら言った優梨・・・その目には涙が光ってたんだ・・・
優梨、ホントにごめんね・・・
ありがとう・・・

