「詩音!!」
その声に目が醒めたあたし・・・見慣れない天井・・・ここ、どこ?
目を開いたあたしの側では、優梨が泣いていた・・・
「優梨・・・どうして泣いてるの?」
「どうしてって?!詩音の頭にサッカーボールが当たって気を失って倒れたから、心配してたんだよ!そんなことより・・・・・・先生っ!詩音の目が醒めました~!!」
そこへ顔をのぞかせたのは、保健室の先生。
「ん・・・もう大丈夫ね・・・でもね紫藤さん、あなたダイエットでもしてるの?それとも何か心配事でもあって食べられないの?夜もちゃんと寝てないんじゃない?どっちにしても、食べることと寝ることは大切なことだからね!ちゃんと食べなきゃダメよ!」
「はい・・・」
「じゃあ、私は職員室に行かなきゃいけないから、帰れそうになったら帰るのよ!」
そう言って保健の先生は出て行った。

