俺、紫藤を泣かせてしまった。 「・・・・・・」 「・・・・・・」 しばらく続いた無言の後、 「もう、そろそろ切るね・・・」 そう言って、紫藤は電話を切ってしまった。 紫藤・・・紫藤・・・好きだ・・・ 俺、ちゃんと紫藤に自分の気持ち言わないと・・・ 俺は夢中で自転車を走らせた。 紫藤に俺の気持ちを伝えるため・・・