「ヒック・・・藤島くん・・・ヒック・・・好き・・・」 「紫藤・・・俺も好きだ・・・」 藤島くんは、またあたしを強く抱きしめ、そしてこう言った・・・ 「詩音・・・好きだ・・・」 詩音・・・ 初めて藤島くんに呼ばれた名前に、あたしの涙はまた溢れ出した・・・ その日のキスは、毎朝していた味とは違う、少ししょっぱい味がした・・・