あなたに見守られながら・・・


イチローside


楽しかった修学旅行も終わり、もうすぐ夏休み。

そんなある日、俺は久しぶりに詩音を家に呼んだ。
詩音のために、ある決断をするために・・・


いつものように、俺のベッドに座りくつろいでいる詩音に、俺は言った。

「なぁ、最近、詩音何か隠してる?俺に言いたいことあるんじゃね?」

顔を覗き込んで話す俺から目を逸らす詩音。

意を決して俺は言った。

「詩音・・・好きなやついるだろ?」

まるで「いるよ」と言ってるかのような詩音の顔。

ホント、思ってることすぐに顔に出ちまうんだよなぁ・・・