あなたに見守られながら・・・


「俺たち、ただの幼なじみに戻りました~!」

帰り道、優梨にそう言ったいっくん。

「えっ!?なんで!?ウソでしょ!?」

ビックリして、あたし達の顔を交互に見てる優梨。

「ウソじゃないよ。元々、俺のわがままで付き合ってもらってたみたいなもんだし・・・ま、別れても俺と詩音は幼なじみ!今まで通り、行くのも一緒、帰るのも一緒!こうやって抱きしめるのも一緒だからさ~!」

って、冗談っぽくあたしを抱きしめるいっくん。

「ねぇ詩音!どうして?イチローのこと好きだったでしょ?本気だったんだよね?なのにどうして?」

「・・・・・・」