肩を落とすいっくんに、あたしは包みを渡した。

「何?これ?」

「えっと・・・お弁当・・・あたしが作ったの・・・美味しくなかったらごめんね・・・」

その瞬間、いっくんの顔が笑顔になった。

「詩音!俺のために!?うわぁ・・・めちゃめちゃ嬉しい!!ありがとう!詩音!」

そう言ってあたしを抱きしめるいっくん。

「ホントげんきんなやつだよな。」

あたし達、また4人で仲良くやっていけるよね・・・