あなたに見守られながら・・・


そこまで言って、あたしは顔を上げていっくんの目を見て言った。

「いっくん・・・好き・・・あたしね、今日、いっくんにチョコ渡してちゃんと好きって言うつもりだったの。なのにそのチョコも、前川先輩に食べられちゃって・・・あたし・・・」

そこまで言った時、あたしの目からはまた涙が溢れてきた。

そんなあたしの頬を両手で包み、親指で涙を拭ってくれたいっくん。

「詩音、キスしてもいいか?」

そう聞いてきたいっくん。
あたしは何も言わずに、そっと目を閉じた・・・

だんだんいっくんの吐息が近付いてくるのを感じて、あたしの心臓は鼓動が早くなる・・・
そして・・・いっくんの唇があたしの唇にゆっくり重なった・・・
震えるいっくんの唇・・・少し離れて、角度を変えてまた重なる唇・・・
キスは初めてじゃないのに、何度も何度もキスされて、あたしの心臓はドキドキが止まらない・・・

何度めかのキスの後、
「詩音、好きだよ。」
と言ったいっくんは、あたしをギュッと抱きしめた。