あなたに見守られながら・・・


その時・・・

「詩音!!」

あたしを呼ぶその声は、いっくんの声だった。

「てめぇ、詩音を離せ!」

そう言ったいっくんは、あたしの体を前川先輩から引き剥がし、あたしを強く抱きしめてくれた。

「前川先輩、この前、紫藤のことは諦めろって言いましたよね?やり過ぎだって・・・俺、友達に聞きましたよ。前川先輩が前にも女の子にストーカーまがいのことをしたって。その時も生徒会みんなで学校にバレないように話し合ったって・・・でも、もう許さないですから!紫藤にこれ以上付きまとうなら、学校に話します。生徒会のみんなも協力してくれるって言ってますから!それでもまだ紫藤のこと追いかけますか?」

前川先輩を見下ろしながら、やけに冷静に話す藤島くん。その顔は本当に怖かった。

顔が引きつる前川先輩に向かって、あたしを優梨に託したいっくんが言った。

「俺、本当にお前のこと許せねぇ!藤島や詩音が許したって、俺は許さねぇ!」

そう言ったいっくんは、前川先輩を殴った。