あなたに見守られながら・・・


「ダメ!返して!」

「何で?このチョコ、俺にくれるんでしょ?」と言いながら、前川先輩は包みを開けた。

あ・・・

「あっ、LOVEなんて書いてある!何か嬉しいなぁ♪詩音ちゃん、ありがと!」

そう言った前川先輩は、チョコを一口食べた。

その瞬間、あたしの目からは涙が流れた。
いっくんへの気持ちが詰まったチョコを他の人に食べられて、止まらない涙・・・
そんなあたしを見て、
「俺のこと誘ってる?その顔、めちゃめちゃそそられるんだけど。」
と言った前川先輩は、あたしを抱きしめた。

ぶるぶる震えるあたしの背中を撫で回す前川先輩。
怖い・・・
怖くて声が出ない・・・
またあたし前川先輩に酷いことされるの?またいっくんを怒らせちゃうの?嫌だ・・・いっくん、助けて・・・