あなたに見守られながら・・・


バレンタイン当日。


クラブが終わって帰る時・・・
下駄箱には「今日はチョコくれるんだよね?楽しみだなぁ♪学校では恥ずかしくて渡せなかっただろうから、俺、坂下公園で待ってるよ!」と書かれた前川先輩からの手紙。

「どうしよ優梨・・・前川先輩、あたしがチョコ渡すと思ってる・・・怖いよ・・・」

「詩音、大丈夫!あたし達がついてるから!それに、今日はイチローの家に行くんでしょ?ちゃんと好きだって言ってあげるんだよ!」

「うん・・・」

そこへ
「詩音~、今日さぁ、宿題手伝ってくれな~!」
といっくんが来た。
とっさに手紙を隠すあたし。

「何、何?何か隠した?」

「ううん。何でもないよ!」

慌てるあたしの手を握り
「あたしと詩音の女の秘密~♪」
と優梨がごまかしてくれた。


ありがとう・・・優梨・・・

そんなあたし達のことを、いっくんが納得してない顔で見ていたんだ。