あなたに見守られながら・・・


あれから数日おきにあたしの下駄箱には前川先輩からの手紙が入るようになった。

「今日も昼休みに屋上で待ってるよ。」
「どうして昨日は来てくれなかったの?」
「いつも一緒にいるやつらは、誰?詩音ちゃんの何?」

その手紙を見るたびに、恐怖に震えるあたし。

そんなあたしのことを心配してくれている優梨と藤島くんは、学校であたしを1人にしないようにしてくれていた。
クラブの時も、練習は音楽室・・・

「このことがイチローにバレるのも時間の問題だな。でも、まだ話さない方がいい。絶対イチロー、前川のことただでは済まさないだろうから・・・俺、友達に生徒会のやついるから、前川のこといろいろ聞いてみるよ。だから紫藤は安心して俺らに任せてろ。心配するな。」

「うん・・・ありがとう・・・」

いっくん、ごめんね・・・
もう少ししたらちゃんと話すから・・・