「なぁ詩音、今日の昼休み、ホントはどこに行ってたんだ?何かあった?」
あたしは今、宿題をしにいっくんの部屋に来てる。
「え・・・な、何もないよ!」
「あのさぁ、俺が詩音のウソに気付かないとでも思ってんの?今日、合奏中も様子が変だった。」
そう言ってあたしの顔を覗き込むいっくん。
ダメだ・・・気付かれちゃダメ・・・
「ほ、本当に何もないってば!あたし、そんなに変?」
「うん。何か心ここにあらずって感じ。もしかして・・・木崎に何か言われたのか?大丈夫か?」
あ、いっくん、木崎くんのことだと思ってる・・・良かった・・・バレてない・・・

