あなたに見守られながら・・・


しばらくして屋上の扉が開き、優梨が現れた。

「えっ?!何?!詩音のこと呼び出したの、藤島だったの?」

「えっ、違うよ!」
慌てて否定するあたし。

「ちげぇよ!たまたま屋上に来たら、こいつが変なやつに絡まれてたから・・・」

「そうなんだ!助けてもらったの!優梨・・・あたし、怖かったよ・・・」

優梨に抱きつくあたし。

「絡まれてたって・・・どしたの?」

「生徒会長に告られて、無理やり付き合わされそうになってた・・・見つけたのが俺で良かったよ。イチローが見てたら、生徒会長、ケガどころじゃ済まなかっただろうな。」

そう言った藤島くん。