あなたに見守られながら・・・


「藤島くん、ありがとう・・・」

ホッとしたあたしは、体の力が一気に抜けて、その場に座り込んでしまった。

「紫藤・・・お前さぁ、もう少し自覚した方がいいんじゃねぇの?じゃないと、これからもこういうこと起きるぞ。」

そう言って、あたしの隣に座る藤島くん。

「自覚って・・・?」

「はぁ・・・もういいよ。」

大きくため息をついた藤島くんは、ただ黙ってあたしの隣に座っていてくれた。