「ごめん、ごめん。詩音ちゃんをからかうつもりで呼んだんじゃないんだよ。」 そう言って、前川先輩は笑いながらあたしの隣に来て、あたしと同じようにフェンスに寄りかかる。 と、前川先輩の指があたしの指を絡め取る・・・ えっ!? 「俺さぁ、詩音ちゃんのこと好きなんだよね。今フリーだって聞いたんだけど・・・俺と付き合ってみない?」 そう言った前川先輩は、あたしの指にキスをした。