あたしの目を見て真剣な顔の木崎くんが話し出した。
「あのさ・・・俺・・・本当に詩音ちゃんに悪いことしたって思ってる。でも、どんだけ謝っても、もう詩音ちゃんが俺のとこに戻ってきてくれることはないんだよな?島本と付き合うって、ホント?あいつ、ホントいいやつだよな・・・ホントに詩音ちゃんのことが好きなんだって思ったし・・・俺は詩音ちゃんのこと泣かせてしまったけど、あいつなら、きっと詩音ちゃんのこと笑顔に出来るよな・・・今まで俺と付き合ってくれて、ありがとう。島本と、仲良くな・・・」
木崎くんにそう言われて、自然と涙が溢れてきたあたし。
「詩音ちゃん、泣かないで・・・笑ってほしい。俺、詩音ちゃんの笑ってる顔が好きだから・・・」
あたしは精一杯の笑顔で木崎くんに
「ありがとう・・・」
と言った。
「それから、これからも普通に友達として話してくれないかな?勝手なお願いなんだけど・・・」
「ううん・・・あたしも木崎くんとは前みたいに話せるようになりたい・・・」
「ありがとう、詩音ちゃん。じゃあ・・・」

