「詩音!!」 その声を聞いた途端、ホッとして涙が溢れてきたあたし。 「いっくん・・・」 「こいつ、俺の彼女だから・・・返して。」 その男の子に言ってくれたいっくん。 その後ろには優梨と藤島くんもいた。 背の高い3人にビックリした男の子は、パッと手を離した。 「なんだよ・・・男いたのかよ・・・」 あたし達を睨んだ男の子は、ぶつぶつ言いながらあたし達から離れて行った。