あなたに見守られながら・・・


う~んと・・・みんなどこにいるんだろう?

大通りの隅に立って、いっくん達を探すあたし。

その時、
「ひとり?」
と知らない男の子が声を掛けてきた。

「えっと・・・あの・・・」

誰・・・だろう?

まともに話せないあたしに顔を近付け、
「だったら、俺と一緒に行こうぜ!」
と手を繋いできた男の子。

「!?は、離してください!」


勇気を振り絞って言ったあたしに
「その泣きそうな顔、そそるね~。」
とニヤニヤ笑いながらあたしを連れて歩き出す彼。


怖くて、何も言えずにただ連れて行かれてるあたしの空いた左手を、誰かが掴んだ。