あなたに見守られながら・・・


駅に着いたら、優梨と藤島くんがもういた。

「ごめんね~。遅くなっちゃった!」

「大丈夫だよ!あたし達も今来たとこ!ってか、詩音、かわいい~~!」と言って、あたしを抱きしめる優梨。

「優梨もキレイだよ~!」

そんなあたし達を見て、「ほら、もう行くぞ!」って言う藤島くん。

「藤島、ほら、詩音かわいいでしょ?あたしもだけど(笑)」

優梨にそう言われてあたしを見た藤島くんは、「なんか、七五三みてぇだな」と言った。

え・・・七五三・・・
藤島くん・・・あたし、子どもじゃないよ・・・

「お前っ、何言うんだよ!詩音、大丈夫!ホントにかわいいから!藤島、てめぇ、かわいい詩音見るの禁止!わかった?」

そう言ってあたしを抱きしめるいっくん。
恥ずかしいよ・・・でも、ありがとう・・・いっくん・・・

「ごめん、ごめん!ま、とりあえず行こうぜ!」