「詩音と一朗くんって、付き合ってるの?」
「えっ!?お母さん、何言ってんの!?」
と慌てたあたしの前に出て頭を下げたいっくんはこう言った。
「言うのが遅くなってすみません。今、詩音と付き合ってます。俺、詩音のこと、ちゃんと大切にしたいと思ってます。だから、俺たちが付き合ってること、許してもらえませんか?」
「いっくん・・・」
なんか・・・「娘さんをください」的な・・・
は、恥ずかしい・・・///
「一朗くんが彼氏なら、私たちも安心だわ。ね?お父さん?」
「そうだな。一朗くん、詩音のこと、よろしく頼むよ。」
「はい!ありがとうございます!」
ただただ真っ赤になって俯くしか出来ないあたしをよそに、3人は楽しそうに話していた。

