不安そうなあたしの顔を覗き込んだいっくんは、 「詩音、大丈夫か?詩音の家、許してくれるかなぁ・・・俺が言ってみてやろうか?」 と聞いてくれた。 「えっ?でも・・・悪いよ・・・」 「気にすんなって!っつうか、俺が詩音と一緒に行きたいんだから!」 と、頭をポンポンしてくれたいっくん。 「ありがとう」 そんなあたし達のやり取りを見て、 「イチロー、ホント好きだね、詩音のこと!」 と言った優梨。 「・・・・・・//」 あたしは真っ赤になった顔を両手で隠した。