「でもさぁ木崎、あたし達と遊んだこと詩音ちゃんに知られたら、また怒られるんじゃないの?大丈夫?」
そう聞いた萩野さん。
「大丈夫、大丈夫!誰も言わなきゃ!な?コウちゃん!」
「う、うん・・・」
木崎くん・・・あたし・・・ここにいるんだよ・・・
「でもまた誰かに・・・あ・・・」
萩野さんの声が止まる・・・
「ヤバイよぉ・・・」
「マジか・・・」
どうしたんだろ・・・と思って顔を上げると、いっくんも藤島くんも優梨も、みんな木崎くん達の方を睨みつけていた・・・
背の高い3人は、きっと木崎くん達からも見えたんだろう・・・
「あの3人がいるってことは、どっかに詩音ちゃんもいるんじゃないの?」
とコソコソ話す声が聞こえてきた時、電車が駅に止まり、あたしの後ろのドアが開いた。

