あなたに見守られながら・・・


その時聞き慣れた声が聞こえてきた。

「今日、ホント楽しかったね~!最後のコースター、木崎、あたしの横でビビってんだよ~(笑)」

そう言ったのは萩野さん。

「「マジで~?!コウちゃんビビリ?」」

「いや、ビビってないから!」

高木くんと澤井くんが木崎くんをからかう。

・・・木崎くん・・・楽しそう・・・

あたしは何も聞きたくなくて・・・この場にいたくなくて・・・でもどこにも逃げ場がなくて・・・
ただ耳を押さえて下を向くしか出来なかった。

ダメ・・・泣いちゃいそう・・・