雨上がりの空には雲の隙間から太陽が覗いていた。 時々ある水たまり。 所々に綺麗に咲いている紫陽花。 梅雨も悪いもんじゃない。 そんな通りを歩く、私とソウちゃん。 「亘、見て」 そう言いながら満面の笑みで振り返る。 手にしていたのは、カエルだった。 「ゲコ」 「……キャアアア!」 私の嫌いなものその1、カエル。