最低最悪男子はあたしです




HRが終わり、先生が教室からいなくなった後あたしの周りは騒がしくなる



「ねぇ~、紫音くぅん!」


「おはよぉ、紫音くん~」


猫なで声であたしの名前を呼ぶのはやっぱり女で…


名前は知らないが


そんなこと彼女らは知ってか知らずか…



あたしの腕を取り、自分の腕を絡め始める奴もいる


この瞬間は香水の匂いがぷんぷんしてきてウザくてしょうがない、がそれをも笑って流す



「おはよ」


と小さな声でも返せば、たちまち煩くなる教室


「と・ろ・け・るぅ~」



と言っている女子の声も聞こえた


溶けていっそのこと“亡くなれ”ばいいのに、と思ってしまう



「ねぇ、紫音くん…」


あたしの右腕に腕を撒きつけてくる女子があたしを上目遣いで見る



付けまつ毛の王国の王女…まではいかないけど、貴族にはなれそうだ


一体付けまつ毛を何重にすればこうなるのか一回聞いてみたい…



ついでに言うと、そのアヒル口をしている唇の太さ加減についても聞いてみたい


グロスでテカテカなそれを見ていると新鮮なタラコにしか見えない