―――道場

総「それじゃ、はじめ」

桜「いきますよ」

一「こい」

一さんは居合いの達人。

だから、こっちから仕掛けないと一さんの剣はいかされない。

それを知っての上であえて私から仕掛ける。

私が間合いを詰めると、斎藤さんは竹刀を振った。

それを避けた私はさらに間合いをつめる。

桜「一さん。手加減なしですよ」

一「あぁ」

その会話のあとはひたすら激しい音が道場に響き続ける。

周りで事の成り行きを見ている幹部の皆さんはおもしろそうな顔だ。

見せ物じゃないんだけど・・・。

なんて思いながらも全力で竹刀をあわせ続けた。