駅前の喫茶店に着いた俺は滝沢を捜してみた。

(えーと、滝沢は………いた!)

滝沢は、一番奥の窓際にいた。

『よお、滝沢どうした?』

俺は、なるべく明るく声をかけた。

「あれ?内藤君?どうして?」

そこには、目が赤くなっている滝沢の姿があった。

『いや、どうしてって俺に電話しただろ?』

滝沢は、慌てて鞄から自分の携帯電話を取り出して見ていた。

「ごめん、間違えて電話したみたい。」

滝沢は小さく笑った。