『そんなこと自分で決めろよ。』

俺は、思ってもないことを言ってしまった。

「そ、そうだよね。ごめんね、急に呼び出して。」

奈緒は、悲しそうな顔して公園の出口へと歩き出した。

(これでいいのかよ、俺は。)

去っていく後ろ姿をみながら俺は思った。

(俺は………、俺は…………。)

気がつくと体が動き出していた。