「お前、大丈夫か?」 植田が私に尋ねてきた。 「何が?」 「林道先生に呼ばれて帰ってきたら……テンション明らか下がってるぞ。」 嘘をつくのは神経がすり減るものなんですよ。 「気にしないで。ちょっと…疲れただけだから。」 「本当に何もないんだな?」 本当は不安で一杯なくせに。 「うん。ありがとう。」 精一杯の強がりを見せた。