ベッドに腰掛ける先輩に私は近づき近くの椅子に腰をおろす。 「……先輩、具合の方は?」 「寝たし…栄養補給もしたから……大分楽よ。」 少しだけほっと胸を撫で下ろす。 「コンクールは…どうだった?」 「先輩のおかげで…皆の心が1つになって最高の演奏をしたそうです。」 「え?……"そう"……?」 「あ、いや…その…私、あんまりよく覚えていなくて……」