広い室内に、足音が響きわたる。
「新しいお友達。」
そういって女は袋を放り投げた。
投げられた袋の口からは、人の頭が覗いている。
部屋の中には、ガラス張りの、巨大な部屋のようなものがあった。。
敷居があり、片方に男が、もう片方に女が閉じこめられていた。
女は鍵を開けて、袋の中身を放り投げる。
『ウッ』と小さな声を上げて、袋に入っていた男が目を覚ます。
「何だよこれ?お前誰だよ。」
今にも殴りかからんばかりの勢いで怒鳴る男を、女は無表情に見つめる。
「あんた、マザコンなんでしょ?あれが母親?」
女が指さしたのは、ガラスの敷居でできた反対側の部屋にいる女。
「ママ!?お前ママに何かしたらただじゃすまさないぞ。」
女はそんな男を見て、怪しげな笑みを浮かべて去っていった。
「ママ!」
男は必死に母親に呼びかける。
母親も必死に息子に呼びかけるが、もう互いの声は届かない。
「無駄だ。」
声の方を見ると、自分より先につれてこられたであろう男が、うつろな目でこちらを見ていた。
「この部屋に入れられたら、もう声は届かない。逃げることもできない。」
うつろな目の男は、静かに涙を流した。
「新しいお友達。」
そういって女は袋を放り投げた。
投げられた袋の口からは、人の頭が覗いている。
部屋の中には、ガラス張りの、巨大な部屋のようなものがあった。。
敷居があり、片方に男が、もう片方に女が閉じこめられていた。
女は鍵を開けて、袋の中身を放り投げる。
『ウッ』と小さな声を上げて、袋に入っていた男が目を覚ます。
「何だよこれ?お前誰だよ。」
今にも殴りかからんばかりの勢いで怒鳴る男を、女は無表情に見つめる。
「あんた、マザコンなんでしょ?あれが母親?」
女が指さしたのは、ガラスの敷居でできた反対側の部屋にいる女。
「ママ!?お前ママに何かしたらただじゃすまさないぞ。」
女はそんな男を見て、怪しげな笑みを浮かべて去っていった。
「ママ!」
男は必死に母親に呼びかける。
母親も必死に息子に呼びかけるが、もう互いの声は届かない。
「無駄だ。」
声の方を見ると、自分より先につれてこられたであろう男が、うつろな目でこちらを見ていた。
「この部屋に入れられたら、もう声は届かない。逃げることもできない。」
うつろな目の男は、静かに涙を流した。