『りの……りの?……』 闇にたゆたう意識の中……名前を呼ばれたような気がして。 答えようとすると、 『ん?なぁに?』 私より先に、誰かが答えた。 ……あれ、なんで? りのって、『梨乃』じゃないの? 頭の中に浮かび上がる疑問。