たった5日間。 その短い間、駿が側にいただけのはずなのに。 今までずっと、駿はいなかったはずなのに。 「…や……だぁ………」 行っちゃ嫌だよ。 行かないでよ、駿…!! 透香に話す事で自分の気持ちを再確認して、 溢れてくる悲しみと切なさが胸を焼いた。 涙がボロボロとこぼれ落ちる。 「ねぇ、透香…… 私、どうすればいいかな……?」 を黙って聞いていた透香は、全てを聞き終え、 ―――そして一言。 「この……バカ者が」