「そっか、……そうだったんだ」 気付けば私は、 泣きながら笑っていた。 全てを忘れていたのが悔しくて。 全てを思い出したのが嬉しくて。 ―――――だから。 「………ただいまー」 玄関から聞こえてきた声で、駿が帰ってきたのを知ると。 私は、空色のバースデーカードをその場に置き、 「駿っ!!」 「うわぁっ!!」 走り寄って抱き着いた。