「……?」
いつまで経っても衝撃が来ない。
気になってうっすら目を開けると、
「……え?」
「女の子に手を上げるなんてダメだろ。」
「はぁ?離せよ! ってかお前誰だよ!?」
「知らねーの? …これ見ても?」
後ろにベビーピンクで桜が描かれた長ランを着た彼が、男の拳を掴んで受け止めていた。
そして、その紋章を見せ付けるように振り返った。
「こっ…これ!?」
「ぉっ…桜……っ!」
「そっ!桜華(オウカ)第四代目総長、桜神(オウジン)だけど♪」
男達は一瞬にして真っ青になり、パタパタと足音を響かせながら夜の闇に消えて行った。


