ショウ君って誰だよ…。ショウ君って…。 僕はモンモンとした、スッキリとしない気持ちのまま合コンの日を迎えたわけで…。 「それじゃ、人数も揃った所で自己紹介タ~イム!」 タケルのアホ声に僕のテンションも下がりっ放し。次々と自己紹介をしているが、全く耳に入ってこない。 「シノブ!」 「…んぁ?」 「自己紹介、自己紹介!」 隣りに座るタケルに脇腹をつつかれて、我に返った僕は頭をかきながら自己紹介をする。 「えっと…坂上シノブです」 そう言うと、僕はイスに身を沈めた。