ある日の、放課後。


「委員会、長引いたな…」
教室付近に行くと、中から声がした。

「うぜぇんだよ!」

その罵声と同時に、ガタガタっと大きな音がした。

「男に色目使って、キモイんだよ!」
「この無感情女!」

数分後、女子数人が教室を出て、帰っていった。
俺は中に入る。
そこには――…

「みや、ざき?」

床に座り込んでいる、宮崎。
宮崎の近くには、机が倒れていた。
さっきの音は、突き飛ばされた音――…?