俺は無意識に、雫を抱き締めていた。
手に持っていた卒アルがぼとり、床に落ちる。

「ゆう…しん?」
「っんとに、なんでお前は――……」

そんなにも、真っすぐで、温かい言葉をくれるんだ。
俺は雫に優しくキスをする。

「――……ん」

雫の甘い声を聞き、さらに深まるキス。
雫の後頭部と腰に手を回す。

「っ…んん…っ」

くちゅっ、と音がなる。

目を開けると、真っ赤な顔をした雫がいた。


やばいから、その顔。

俺は最後に、雫に額にキスをおとした。