「え、ケーキ!?そんな、気を遣わなくてよかったのよ?」
「フフッ」
「あら、どうしたの?」
「優心もさっき、同じことを言ってて。やっぱり、親子なんだなぁって」
「そうだったの…。あ、優心。せっかくだから、雫ちゃんの家の中見せてあげなさいよ」
「え?あぁ、そうだな。んじゃ、雫行くか」
「うん。じゃぁ、失礼します」

俺は雫に案内を始めた。
「外装から大きかったけど、やっぱり中も広いね」
「夏とか、縁側で花火見れるんだぜ」
「わ、スゴイねっ」

雫は、辺りを見渡していた。

「雫」
「なに?」

振りかえったと同時に…

チュッ

雫に、キスをした。