日曜日、11時に駅前に待ち合わせにした。

そして、今日はその日だ。

5分前、駅に着くとすでに雫が来ていた。

白色のワンピースにピンクのカーディガンを羽織っている雫。

――ドキッ

その格好…なんかやべぇ。

そんなバカなことを考えていると、雫がこちらに気付いき駆けよる。

「おはよ、でいいのかな」
「はよ。待ったか?」
「全然待ってないよ」
「じゃ、行くか」
「うんっ」

俺たちは歩き出した。

雲行きが、少し、怪しかった。