俺は宮崎雫の隣の席へ移動する。

「隣になるのっつーか、喋るの初めてだよな。これからよろしく」
そう言うと、宮崎雫は…

「うん、よろしくね」
ふわり、笑った。
「…?」

何故か、その笑顔に違和感を感じた。
気のせい、か?
ふと、女子から話しかけられた。

「佐々木くん」
手招きされのたで、女子のほうへ向かう。

「ん?」
「佐々木くん、席替え大ハズレだね」
「は?」
「だって、宮崎でしょ?」
「…そうだけど」
だからなんだっつうんだよ。

「あの子、無感情じゃん」

「え?」