俺たちは手を繋ぎ、適当にブラブラと歩いていた。

「あ、優心!カップル半額セールだって!」
雫が指差したのはアイス。
「マジ?じゃぁ食うか」
「食う!」

雫って、結構こうしてみると無邪気。
それは、とても嬉しいこと。

「雫、なに食う?」
「えっと…ティラミスアイス」
「OK。スイマセン。ティラミスアイスと、チョコミントください」
「はーい。カップル様ですので半額となりますので、300円です」
お金を支払い、アイスを受け取る。

「ありがとうございました」
「ゅ、優心!お金…」
「いいの」
「…ありがとう」

ちょっと不服そうだが、そこはスルーして近くにあったベンチに腰を下ろした。