side優心


やっと全ての授業が終了した。
朝から放課後が待ち遠しく、いつもよりも長く感じてしまった。

「優心!帰り遊ぼうぜ~」
「カラオケ行こうぜ、カラオケ!」
「佐々木くん来るの!?あたしたちも行きたぁい!」
俺の周りに群がるダチと女。

「わりっ!先約あんだよね」
そう言い、雫の手をとった。
「っ、」
「行くぞ、雫。じゃーなっ」

みんなにそう言い、教室をでた。

――今日、やめたほうがいいのかな…――

雫は、んなこと思わなくていいんだよ。
遠慮なんて、しなくていいんだ。

「ゆ、優心…、よかったの…?」
「いんだよ。俺は、雫と放課後デートしたいんだっつの」
「っ///」

透き通るような白い肌が、一瞬にして真っ赤に染まる。