俺、佐々木優心<ササキユウシン>は、少し人と違う。
それは…
俺は、ちょっとした能力者。
人の心が読める能力を持っている。
こんな能力、欲しくなかった。
いらない情報、聞きたくないことすら、聞こえてしまう。

一応、意識すれば聞こえずにすむが…。


そんな俺に、優しい光が差し込んだんだ――。


雫―――。


キミに出会って、

初めて…


愛しいという感情を、持ちました。


初めて…


手放したくないと、想いました。


キミは、誰よりも……


温かかった。



最初は、興味本位で近づいたのに…

キミの存在は、大きくなっていった―――。