「え?人の心が…読める?」
そりゃ、驚くよな。

「なんで、あたしにそんな大きなこと、言ってくれるの…?」

「宮崎が、自分の心の闇を言ってくれたから。
ってのもあるけど…俺、宮崎が好きみたいだから。
気持ちを伝える前に、俺の全てを知ってほしかったんだ」

「どうして、あたしなんかを好きになってくれたの?
だって、あたし…感情ないんだよ?」

「んなの、関係ねぇよ。
最初はさ、興味がわいたんだ。
無感情なお前に。…ごめんな」
宮崎は気にしないでとでも言うように、首を横に振る。

「でも、なんか、ほっとけなくなった。
なぁ、宮崎。今までずっと、辛かったよな。
今だって、辛いよな。俺が、これから支えていきたい。
感情がないんなら…俺が、感情を吹き込んでやる」

宮崎の、汚れを知らない綺麗な瞳から…

とても綺麗な涙が流れた。