「陣、どこ行くの?」



「あ―佐和もタツもうるせぇからあっちで寝るんだよ」







俺は佐和たちとは反対側の屋上に行くとゴロンと寝転んだ。



ようやく静かになり目を閉じる。







はぁ…

悪い彼氏に騙されてる?


んなこと、知らねぇよ。






そう思うのに心がモヤモヤしてなぜかイライラする。


きっと最近あの女に関わり過ぎてるせいだ。






「くそ」




俺は思考を遮断するようにギュッと目を閉じた。