「!!」




あぁあ、あの人…

確かタツとか言う人!






「こ…この人が長嶋さんを呼んでくれって…」



クラスメイトは怯えながらあたしを手招きする。




「!?」


あたしは自分の顔がサァーっと青くなるのがわかった。





「ちょっと未唯…あんたまたなんかしたの?!」


真澄ちゃんが心配そうにあたしをつつく。


あたしは力一杯、顔を左右に振った。




「と、とにかく行ってくる…!」



「一人で大丈夫?」



「た………多分…」





あたしは震える足にムチを打ちながらビクビクとタツの方へ歩み寄る。